ナノバイオ燃料製造システムは、当社独自のナノテクノロジーを駆使し、省エネルギー化を追求したディーゼル発電用です。液体バイオ燃料は、カーボンニュートラルの考えに基づきCO2削減に大きく寄与する環境対策上非常に有効な手段であり、仮に植物原油をそのまま燃料として使用できれば投入エネルギーも最小にすることができ理想的です。
しかしながら、植物原油をそのまま使用した場合、含有する不純物や燃焼性が低いことに起因しディーゼルエンジンに悪影響を与え、短時間で停止に至ることが報告されています。一方、代表的な既存の液体バイオ燃料であるバイオディーゼル燃料(BDF: Bio Diesel Fuel)であればディーゼルエンジンに適用可能ですが、燃料化プロセスにおける未回収エネルギーが非常に大きく、また燃料化コストも15〜35円/L程度と高く発電にはコストが見合わず主に自動車に適用されています。
本製品では、ディーゼルエンジンに適用可能な燃料として省エネルギー化を追求した結果、燃料化プロセスにおける未回収エネルギーを最小限に抑え、燃料化コストも大幅に低減され1〜3円/Lとなり、BDFの製造工程に比べ約1/10程度まで抑えることができました。
製造プロセス
本システムは主に2段階の工程を経て、ナノバイオ燃料を製造します。
脱ガム処理工程
まず、脱ガム処理工程において植物原油及び水を投入し、原油中に水をナノメートルサイズで分散、表面積を拡大することによりガム質(リン)を効率的に除去します。
ナノエマルジョン化処理工程
次に、ナノエマルジョン化処理工程では、脱ガムした植物油、水、及び添加剤を投入し、燃焼改善を促進するナノエマルジョン化を行います。これらの工程で投入する植物原油を除けば、水、電力及び少量の添加剤のみです。また、ナノバイオ燃料では廃棄物も少量であり、肥料等としての有効利用も可能です。
製品仕様
型式 | NEFS-S1000 |
---|---|
電源電圧 | 3 phase AC200V. 50/60Hz |
消費電力 | 13.2 kVA |
使用圧縮空気 | 0.3 MPa. over 30L/min |
公称処理量 | 1000L/h |
外形寸法 | W1350×D1380×H1750 |
製品重量 | 1300 kg |
その他 | 制御盤一体型 |
「ナノエマー」―ナノバイオ燃料専用添加剤
「ナノエマー」は独自の処方及びナノ技術に基づいて長年にわたり研究、開発された燃料専用添加剤です。
格段の低添加量にも関わらず、優れた性能を発揮します。環境に優しく、そして燃費に貢献することにより、発電のラニングコストを大幅に抑えることができます。
※ナノエマーは当社登録商標です。