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よくある質問

ナノエマルジョン燃料FAQ

Q1.ナノエマルジョン燃料の油と水の割合は?

加水率は5~30%が一般的です。燃焼機関によって最適な加水率は違います。当社の事例で申し上げますと、アスファルトキルンやアルミ溶解炉等では15%程度、中型発電機等では25%程度で最も良い燃焼状態が得られています。また、NOXの低減を優先させる場合には、加水率を高めた方がより効果があります。いずれにしてもユーザーのニーズによって加水率は異なりますし、実際のユーザーの実機に適用した上で決定することになります。

Q2.油の種類は?

灯油、軽油、A重油、C重油、MDO(Marine Diesel Oil)、HFO(Heavy Fuel Oil)、再生油等ガソリン以外の液体燃料全般をナノエマルジョン燃料にすることが出来ます。また、植物油に関しても可能です。当社ではパーム油並びにジャトロファ油に関して実績があります。但し、C重油、パーム油等に関しては粘度との関係で加熱が必要となります。

Q3.水は井戸水、水道水など何でもよいのか?

基本的には問題ありません。当社のナノエマルジョン燃料装置は複数の小口径の微粒化ノズルを有しております関係上、川水や地下水等で藻等の異物が混入すると“つまり”の原因になりますので、フィルター等で排除する必要があります。また硬度の高い水に関しては、燃焼機関に悪影響を与える可能性がありますので、状況によって前処理が必要です。

Q4.ナノエマルジョンの燃費節減効果は?

当社のナノエマルジョン燃料の用途としては、主として工業炉(バーナー)、ボイラー(蒸気、温水)、発電機、船舶(大型、中小型)等です。
アスファルトキルン(工業炉)においてはおおよそ15%の燃節効果。アルミの溶解炉では5-15%程度です。蒸気ボイラーでは3-10%程度、大中型エンジン(16800kW-500kW)では3-10%程度です。
当社は今まで大手エンジンメーカー6社の他、電力会社、造船会社、船会社、各分野の大手企業と本格的な実証実験をしてまいりました。適用する装置によって、その有効性はまちまちですが、全ての装置において燃節並びに排ガス効果が確認されております。

Q5.ナノエマルジョンの配合は。

例えば軽油に0.3%の添加剤を投入する場合、軽油80%:水19.7%:添加剤0.3%になります。
C重油の場合は添加剤が不要になりますので、C重油80%:水20%です。

Q6.添加剤投入後、どの程度の期間、水と油が分離しないものなのでしょうか。

当社のナノエマルジョン燃料は水粒子がナノサイズであること、粒径が従来に比べ均一であることを特徴としております。水の粒子径が従来の約1/50∼1/500である為、その沈降速度は1/2,500∼1/250,000となり、安定性が飛躍的に向上しております。ナノエマルジョン燃料専用の添加剤(界面活性剤等)も大手化成品メーカーと共同で開発しました。
C重油、HFO、再生油には添加剤は不要です。常温保存であれば使用上1年位は問題ありません。
その他の油種に関しては添加剤が必要となります。添加量によりますが、通常1週間から3カ月程度の安定性にしております。添加剤の添加量を増やせば、より安定性は増しますがコスト高となる為、用途に合わせた最適な安定性のナノエマルジョン燃料を提案しております。

Q7.導入の際の税務上の恩典はありますか。

当社のナノエマルジョン燃料製造装置(NEFS)は経済産業省の「生産性向上設備投資促進税制-先端設備」の対象設備として、日本産業機械工業会に指定されました。ご導入いただくにあたり、即時全額償却または税額控除等の優遇処置がございます。当社該当製品をご購入されるお客様には、税務申告の際に必要な添付証明書を弊社にて準備いたしますので、ご導入の相談につきましては弊社営業部にお申し付けください。

Q8.ナノエマルジョン燃料を販売するのか。

当社はナノエマルジョン燃料製造装置及びナノエマルジョン燃料専用添加剤の販売、テクニカルサービスを提供しております。燃料としての販売はしておりません。

Q9.添加剤のみ購入したいが提供は可能なのか。

添加剤のみの販売はしておりません。

Q10.ナノエマルジョン燃料のメリットは?燃費的には水の蒸発潜熱により不利であるはずではないか。

ナノエマルジョン燃料の基本的な効果としては、燃料を微粒化することにより、燃料と空気の接触面積を大きくすることで燃焼期間を短くし、より完全燃焼に近づけることにあります。これにより未燃物が減り燃費を改善、更にスモーク等の排ガスが激減することになります。また、水の冷却効果によりNOXも減らすことが出来ます。

一方で潜熱によりカロリー的にはマイナスになります。しかしながら、ナノエマルジョン燃料にはこのカロリーロスを上回る効果がある為、トータルで燃費の改善が出来ることになります。 この上回る効果とは、エンジンとボイラー・工業炉等ではその機序が異なります。 以下、ご説明いたします。

・エンジン
エンジンは燃焼により圧力を発生させピストンを動かします。この圧力は分子の質量と速度を乗じたものに相関しています。 例えば、エンジンにおいては、一定の出力を確保するために、石油では100の燃料を必要とすると、ナノエマルジョン燃料では110位が必要になります。この110が、油90と水20により構成されていたとすると、石油の消費量は10減ったことになります。これが燃費削減です。 100の石油に比べ、110のナノエマルジョンではその質量は約1.1倍になります。この質量増加が圧力に貢献することになります。言い換えれば水が圧力を発生し仕事をしているということです。

・ボイラー・工業炉
水は700℃以上になると水生ガス反応を起こし、酸素と水素に分離します。ナノエマルジョン燃料はこの酸素を直接若しくは触媒的に利用し酸化(燃焼)することが出来ます。これにより吸入空気量を大幅に抑えることが出来ます。すなわち、潜熱によるカロリーロスを冷たい吸入空気量を抑えることによるカロリープラスが上回ることで燃費を削減することになります。

Q11.ナノオーダーにまで水粒子を分散させる方法(技術)は何か。

油、水等を予備乳化させたものを、当社の特許でもあるジェネレーターと呼ばれる特殊な構造のノズルに高圧で通過させることにより強力なキャビテーションを発生させ、他の物理的エネルギーとの併用により分散させています。

Q12.ナノエマルジョン燃料は、ナノ水粒子状態でキープすることが可能ということであれば、その原理と技術はいかなるものか。
エマルジョンは本来不安定な系であり、時々刻々分離が進みます。身近なエマルジョンとして乳液やマヨネーズなどがありますが、これらも長期間放置すると水と油が分離していきます。
分離の主な原因は、①水と油が互いに相容れないこと、②両者の密度が異なることです。水の密度は一般的に油よりも大きいため、水粒子は徐々に沈降し、下層部に溜まり、凝集、合一し、最終的には分離することになります。その際、水の沈降速度はその粒子径の二乗に比例します(ストークスの法則)。

例えば、従来の軽油エマルジョン燃料の水粒子径は10μm~数100μmであるのに対し、弊社のナノエマルジョン燃料は200~300nmです。すなわち、水の粒子径が1/50~1/500であり、その沈降速度は1/2,500~1/250,000となり飛躍的に安定性が増すことになるわけです。また弊社はナノエマルジョン燃料専用の添加剤(界面活性剤等)を開発しました。これによる更なる安定性の向上と、低コスト(低添加率)化を実現しています。

Q13.投入エネルギー(コスト)は。

コストの主なものとしては添加剤、設備償却、電気、水、人件費、メンテナンス費ですが、一般的には添加剤のコストが突出しています。当社は上述の通り水粒子をナノ化したこと、並びに専用添加剤を開発したことにより、従来のエマルジョン燃料では3%程度添加していたところを、0.3%程度にすることが出来ました。これにより大幅なコストダウンを実現しております。

Q14.やはり短期間ナノエマルジョン燃料の効果を試したいですが。

弊社は、事前に効果を試したいお客様のために有償レンタルを行っております。詳細につきましては営業部にお申し付けください。

Q15.運用面の操作難易度は?

操作は簡単です。タッチパネルよりナノエマルジョン燃料の配合及び必要な製造量をご設定いただき、自動運転ボタンを押せば完了です。ご導入いただく際に、弊社エンジニアよる操作説明をお受けいただければ、日常運転は問題ないと思います。

Q16.システムの保証期間はどのくらいか?

国内では、通常1年間です。

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松村健彦

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