[2014.11.26] 中小企業庁配信のメールマガジン「e-中小企業ネットマガジン11/26号」に掲載されました。
毎週水曜日配信の「e-中小企業ネットマガジン11/26号」に弊社代表松村のインタビュー記事が、★巻頭コラム★「ナノテク×環境・エネルギー事業が飛躍の時を迎える」と題し掲載されました。e-中小企業ネットマガジンは、最新の中小企業施策情報や役に立つ様々な関連情報をタイムリーに提供していくことを目的としたメールマガジンです。
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中小企業庁/中小企業基盤整備機構
□━━━━━━━━━━━Vol.656/2014. 11.26━━━━━━━━━━━━□
<今週のインデックス>
★巻頭コラム★「ナノテク×環境・エネルギー事業が飛躍の時を迎える」
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★巻頭コラム★
~「ナノテク×環境・エネルギー事業が飛躍の時を迎える」~
◆細かくすると新しい物質になるのがナノテクノロジー(ナノテク)の面白さ。
そんなナノテクに照準を合わせて、ナノテクを環境エネルギー事業に生かそう
と、ナノエマルジョン燃料事業やナノバイオ燃料事業、液体バイオマス発電事
業に取り組んでいるのがナノフュエル(川崎市、松村健彦社長)だ。今夏、同
社のナノエマルジョン燃料製造装置が「生産性向上設備投資促進税制(先端設
備)」の対象設備に認定されたという追い風も吹き、設立9年目の今、飛躍の
時を迎えている。
◆同社は「ナノテクの環境・エネルギー分野への応用」を事業領域として定め、
平成18年10月に発足した。言い換えると「ナノテクを燃料に生かす」(松
村社長)会社となる。柱の一つ、ナノエマルジョン燃料は、半世紀前からの“
枯れた技術・製品”といえるエマルジョン燃料(石油に水を混入した燃料)が
抱え続けてきた燃焼効率の悪さ、コスト高といった課題を、水粒子の径をナノ
サイズに極小化することで解消。燃費削減、大幅コストダウン、さらに有害ガ
スの低減を実現するもの。実証実験でPM(粒子状物質)が最大80%減少す
るといった成果も得ている。
◆「いち早くキャビテーションに着目して、高いナノ化技術を確立した。我々
の技術が業界で一番進んでいる」。松村社長は胸を張って技術自慢をする。平
成18年設立の同社だが、実は前身となる会社があり、30年ほど前からナノ
化技術の研究開発を進めてきた前身会社を継承して発足したという経緯がある。
技術自慢の“種”を引き継いだわけで、そうした歴史、実績から、エンジンメ
ーカーや造船の大手どころとの共同開発案件も少なくない。
◆松村社長は「なかなか決定打がみつからない再生可能エネルギーのなかで、
次世代再生可能エネルギー発電の担い手となるのが、我々が手掛けている液体
バイオマス発電」とも語っている。液体バイオマス発電とは、植物由来のパー
ム油を燃料とするディーゼル発電であり、太陽光や風力と比べて稼働率が高い、
設備投資の負担が軽い、電力コスト低減につながるなど、数々のメリットが見
込める。現在、地元・川崎市や静岡県さらにマレーシアなど国内外で液体バイ
オマス発電所のプロジェクトが進行中だという。
◆「この秋口から、いろいろ動き出している」(同)と手応えを感じている同
社では、今年度の黒字化を見込み、事業の急拡大をもくろんでいる。「祖父が
発明家で、その血が流れている」と言う松村社長のイノベーティブで野心的な
挑戦は、いよいよ実を結ぶ時期に差し掛かったようだ。(編集子)
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「e-中小企業ネットマガジン11/26号」より