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燃料改質処理

概要

燃料改質処理FCC触媒

石油、特に重油には石油精製時に使用した残存触媒を含む大粒子の炭素状物質(スラッジ)が1%程度含有しています。重油を利用するエンドユーザーにとっては、このスラッジはディーゼル機関に悪影響を及ぼすため、使用する際に除去し、廃液として焼却処理されています。すなわち、1%の燃料ロス、無駄なCO2の排出、更には燃料処理コストの負担を強いられています。

当社はナノテクノロジーを用いて処理することで、燃料として再利用することを実現しました。この技術を装置化しスラッジをリサイクルするソリューションを提供します。主に重油(C重油、HFO等)中のスラッジをリサイクルして燃料として再利用する装置を製造販売する事業です。

スラッジとは石油中に存在する比較的高分子の炭素状物質が温度変化や異種の燃料が混ざった際に凝集、粒形形成したものです。スラッジは大変燃えにくいため、未燃物としてエンジン内部に残存し汚れの原因になるだけでなく、排ガスとして人体に悪影響なPM、スモークとして大気に放出されます。更に燃料を無駄にしています。スラッジは大きく以下の2種に分けられます。

ⅰ) 小粒径スラッジの形成
重油は粘度が高いため、一般的に加熱して使用されます。大型船舶を例にとりますと、メインタンク:60℃、サービスタンク:90℃、エンジン投入時:130~150℃です。それ故前述の通りのスラッジが発生し最大数μm程度の粒径になります。

ⅱ) 大粒径スラッジの形成
石油の精製過程においてはFCC触媒(シリカ、アルミナ)が使用されています。高揮発性のガソリン、灯油、軽油、A重油等においては、蒸留により精製される為FCC触媒が混入することはまずありませんが、重油中には10μm以下のFCC触媒が混入してしまい、小粒径スラッジはこのFCC触媒に纏わりつくため、結果FCC触媒を核とした大粒径スラッジ(最大10数μm)を形成することになります。

大型船舶やディーゼル発電所においては従来からスラッジの処理が行われていますが、全て小粒径スラッジを対象としており具体的には以下の技術があります。これらの処理後、更に遠心分離器で大粒径スラッジを分離し廃棄処分しています。
◉スラッジ分散剤:0.1%程度を投入し、小粒径スラッジを分散。
◉ホモゲナイザー:機械的に小粒径スラッジを解く。

当社のスラッジ処理はFCC触媒そのものを破砕する為、小粒径、大粒径スラッジともに処理する技術です。

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松村健彦

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